あなたの症状は?
ジャンパーニー(膝蓋腱炎)について
ジャンパーニー(膝蓋腱炎)について
ジャンパーニー=膝蓋腱炎・膝蓋靭帯炎(微細な断裂)と呼ばれます。大腿四頭筋の柔軟性低下・筋力低下が主な要因で、フォーム(使い方)に問題がある場合も発症することがあります。
好発年齢:12〜20歳。特に10代の男性に多い
好発部位:膝蓋骨下部から膝蓋腱付着部(約7割)膝蓋骨上部から大腿四頭筋腱付着部(約2割)膝蓋腱中央部から脛骨粗面付着部(約1割)になります。
原因は?:一番は、沈み込む動作+着地時の重力になります。
ジャンプをする時、まず膝を曲げてジャンプの準備をします。
このとき太ももの表側の筋肉が伸ばされ、膝蓋腱が引っぱられます。ジャンプの瞬間は膝関節が伸び、膝蓋腱は元の長さに戻ります。そして着地の瞬間に膝が曲がるため再び膝蓋腱は引っぱられます。
このように強い力で引っぱられたり伸ばされることが繰り返されると、膝蓋腱に小さな断裂などの損傷が生じて炎症を起こします。つまり、体重などの大きな負荷を伴う膝の曲げ伸ばしを繰り返すことで生じやすくなります。
症状について:初期:大腿前面に張りを感じるようになってきた。
軽度:運動後に軽い痛みを感じるものの、運動はいつもと同じ
ようにできる。
中度:運動中や運動後に痛みは感じるものの、運動自体はでき
なくはない。
重度:運動中や運動後の痛みはもちろんのこと、日常生活にも
支障がでて運動はなかなかできない。
※分類には様々な見解があります
リハビリ介入・運動実施の判断について
初期:運動後に疼痛が生じる場合は、大腿前面のストレッチと局所の練習後のアイシングを徹底する。サポーター装具をつける等。
軽度:運動前後に疼痛が現れる場合は、上記に加えてジャンプ動作の休止、膝と股関節を中心とした下肢の運動療法と局所のアイシングを行う等。
中度~重度:運動に支障をきたす疼痛では、月単位での運動休止と下肢の筋肉のバランス改善を目的としたストレッチを行い、疼痛が消失してからトレーニングを再開する。
断裂::断裂例では縫合手術が必要になります。
リハビリ方法:炎症期:安静
炎症期以降:①大腿前面の柔軟性向上
②大腿前面の筋力向上
※上記にプラスして、フォーム改善が必要なら実施。
その他:サポーター・テーピング・足首・殿筋群・ハムスト
リングス等へのアプローチなどが挙げられます。